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2階に設けたフリースペースは、Tさんの書斎兼家族の遊び場に、天気の悪い日には洗濯物干し場に、とフル活用。ちょっとした空間の遊びが大きな効果を生む好例。
玄関扉を開けるなり、男の子が「わあ!」と元気に飛び出して来た。その後ろからよちよち歩きを始めたばかりの女の子。続いて「あらあらすみません〜」と若いお母さんお父さん(Tさん)。そして最後に「ようこそ、お入りください」と笑顔のKさん夫妻。こちらは、Tさん家族4人と、奥様の両親に当たるKさん夫妻、総勢3世代6人が一つ屋根の下に暮らすお宅。すでに玄関先から、一家団欒の温かな気配が満ち満ちている。
それまで松本市でアパート暮らしをしていたTさん夫妻。家を建てるなら子どもの小さいうちにと考えたタイミングと、長野市に暮らすKさん夫妻が終の住処を思いめぐらす時期とが一致した。
「昔から大家族に憧れていたんです。どうせ暮らすなら大勢で賑やかなほうがいい。よかったらご一緒にいかがですか、と声をかけました」
Tさんのご主人に二世帯同居を決めたきっかけについて尋ねると、こんな言葉が返ってきた。
ただ、こちらのお宅の場合「二世帯住宅」という言葉は似つかわしくない。キッチンもお風呂も一つ。それぞれの個室があるだけで、生活空間はすべて共同。シンプルに「一つ家族が一つ屋根の下に暮らす」ということ。ほんの数十年前までは当たり前だった暮らし方の形態が、今ではかえって新鮮に見えてしまう。
成長後のことも考え、子供部屋には扉が二つ。いずれ分けて使うことも可能。
お父さんの膝は子どもたちの一番のお気に入りの場所。
Tさんのたっての希望で取りつけたウッドデッキ。夏場はさっそくBBQを楽しんだり「迷ったけれど付けて正解!」とパパは笑顔。
アパート暮らしでは味わえなかった開放感に子どもたちも大喜び。床についた傷の一つひとつもやがては家族の思い出になっていく。
リビングとキッチン、洗面スペースは、階段を中心にぐるりと回遊できる間取りになっている

家族が集うリビングダイニングは広くゆったりと。2階への階段もリビングに設けることで家族のすれ違いを防ぐ工夫も。
住まいづくりに当たっては、Tさんのご主人が中心となって進めた。昔から家を建てることが夢だったと話すTさん。さぞかし気合いの入った注文をしたのでは、と伺うと、答えは意外なものだった。
「設計の段階から、できるだけ〝普通の家〟にしてほしいとお願いしました。大事なのは、家族が落ち着けて、無理なく穏やかに過ごせること。オシャレすぎるのは飽きてしまうし疲れてしまう。家族が笑顔で普通に暮らせる家がよかったんです」
Tさんが望んだ「家族と過ごす普通の家」。 それこそは、今回、設計施工を担当したダイコクが、最も大切に考え、得意とする住まいづくりのスタイルといってもよいだろう。
奇抜なデザインで見た目を飾り立てる代わりに、土地の風土に適した県産材の杉や赤松の優良材を、柱や床、目に見えない部分にまでたっぷり使用した。また、室内を細かく区切って閉じられた個室を増やす代わりに、家の核となる家族が集うリビングダイニングを広くゆったりと設けたり、2階にも「廊下以上部屋未満」といった書斎を兼ねたフリースペースを配して、いつでも家族の気配が家中に漂うようなプランニングがなされた。
そして、実際に住まいづくりの全工程を家族と一緒になって進めたのは、いわゆる〝昔ながらの工務店の大工〟さん。「この担当者の方がまた、決してオシャレというわけではないのですが(笑)一緒にいて落ち着けて安心してお任せすることができて。息子も大ファンなんです」と奥様。お父さんのKさんも「地元の大工さんが生真面目にトンカントンカンやってくれるっていうのは、やっぱりいいもんだね」と満足気に振り返る。
地元の普通の大工さんと建てた普通の家。ここで使う「普通」という言葉には、他のいかなる「特別」にも勝る価値が込められていることは、あらためて付け加えるまでもないだろう。
日が落ちて家の灯りがともる頃。家族の待つ場所へ帰る喜び……。家は、当たり前の生活をそっと見守り続けている。
和室で始まった舅vs婿の囲碁勝負!
そこへ孫も参戦し……結果やいかに!?
T家では子どもだけでなく大人も裸足!素足を通して天然木の心地よさが伝わってくる。
玄関とリビングには同じ意匠で色違いの引き戸を用いた。鮮やかな色使いがシンプルな空間に映える。
毎日使う鍵などを置くためのちょっとしたニッチはとても便利。
手すりや床板にも無垢材を使ったバルコニーは奥様の希望で。

「だいこく、いく!」
息子がそう言うようになったのには正直驚いた。ようやくしゃべるようになった息子がそんなに行きたがる場所は、おもちゃ屋さん以外に見当たらなかった気がする。
それほど居心地がいい場所…。いい過ぎかもしれないが、実際、今の家に住んでみて、当時2歳の子供の感受性に改めて驚かされる。
ダイコクと出会ったとき、「商売」の文字は当てはまらず、「職人」のようなイメージを受けた。「良い家を建てたい」という「気持ち」が伝わってきた。聞いてもいないのに多種多様の木の存在を教えてくれたり、頼んでもいないのに価格を下げる工夫までしてくれた。そして何よりも、幼い子供のことを考えて時間を割いてくれた…。
建築している間に娘も生まれ、今ではその娘が「裸足で駆け回る家」となった。
それ以上は、「ダイコク」に関して、何も言うことはない。
私自身、生まれ変わって、また家を建てるとしても「ダイコク」にお願いしたい。
このページに記載されている記事本文、写真等は「住まいNET信州」VOL.16より転載しています。
こちらの情報の著作権は、住まいづくりデザインセンター信州(株式会社サンビーム)に帰属します。
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■株式会社ダイコク 本社・展示場
〒388-8007 長野県長野市篠ノ井布施高田650番地6 TEL:026-292-1346 FAX:026-293-5775
【施工エリア】 長野市、飯綱町、信濃町、小布施町、須坂市、千曲市、小川村、中条村、信州新町、麻績村、坂城町、上田市